ふく動物病院

診療科目

歯科治療:スケーリングのbefore after

口臭や軽度の歯石の付着で済んでいる間は超音波スケーラーによるスケーリング(超音波の振動で歯石を剥がし落とす)とポリッシング(表面を滑らかにして歯石の再付着を予防する)を行います。

それ以上のぐらつき・痛み・顔の腫れなどの症状を発現している時はすでにかなり進行した状態で、抜歯が適応になることが多いです。

年齢の進行と共に症状は悪化しますので、口臭や歯石の段階で歯科処置を行うのが適切です。口の中をよく見られなかったり判断に迷う時には、まずは一度病院に診せに来てください。


歯石中等度before
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歯石中等度after
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重度歯周病
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口腔内の疾患に関しては治療よりも予防が大事です。悪くなったら治す対象とするのではなく、予防で悪くさせないことが何よりも大事です。そのために必要となるのは歯みがきです。

歯みがきも馴れないうちは難しいと思いますので、病院までご相談ください。歯みがきができるようになるまでのステップがありますので、アドバイスさせていただきます。

ふく歯みがき中
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当院は歯科にも力を入れており、設備は治療一般のための歯科治療ユニットと歯科専用のデジタルレントゲンを有しています。特に抜歯時に歯科専用レントゲンは重要であり、抜く歯、残す歯の重要な判定基準となります。
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「歯科X線画像 歯槽骨の融解像」

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「歯科X線装置 DX3000」(2018年より導入)

2021年新しい歯科ユニットを導入しました
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「Airvets DC52」(2021年より導入)
抜かないで済む歯については温存可能か評価し、「残せるなら残す」「リスクがあるので抜く」から選んでいただこうと考えています。

歯を残すことで将来的な歯周病の悪化や生活の質の低下が予想される場合は、人間のように無理に温存するのではなく動物では抜歯を選ぶことも多いです。

歯科担当獣医師 
副院長 清田大介
2022/01/01