診療科目

フェレット

  • 皮脂腺癌、肥満細胞腫の切除

    9歳の雌のフェレットで1年前位から皮膚に腫瘍ができ、徐々に拡大し、自潰した症例です。

    9歳ということでフェレットではかなりの高齢でしたので、術前、術後の管理にはかなりの注意を要する症例でした。
    術前の検査では低血糖が軽度あり、術中、術後も血糖値の維持がポイントとなる症例です。


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    写真でご覧になられてもおわかりと思いますが、肩甲部の腫瘍はかなり大きく、自潰もしているので、切除による欠損した皮膚が癒合するか、マージンを確保した切除ができるのかが、ポイントとなります。

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    毛刈り後の写真です。

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    前肢にも腫瘍があります。

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    術後3週間すぎの写真です。
    術部も良好で、全身状態もよいです。

    【病理診断】

    肩(大):皮脂腺癌(低悪性度)(悪性腫瘍)
    肩(小)、前肢甲部:肥満細胞腫(悪性も否定できず)

    この症例は9歳という高齢で他院で手術ができないという事での来院でした。
    9歳という年齢を考えれば、手術をしないという、獣医師の判断も十分理解できます。
    今回手術を行った理由としては、肩の腫瘍が蝕診上で筋肉への固着がないことと、フェレットの全身状態が9歳の中でも良好だったこと、そして飼い主様の強い要望があった事があげられます。

    病理検査では悪性所見も認められたようですが、マージンは確保されていてるとのことです。
    局所再発にはもちろん注意が必要ですが、頑張って手術したので、より長生きしてもらいたいものです。

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