ふく動物病院

診療科目

消化器疾患

下痢や軟便は当院に来院される患者さんの中でも、年間を通じて大変多い主訴の1つです。
消化管内寄生虫や細菌・ウイルスによる胃腸炎以外に、他の内臓疾患やホルモン疾患の影響による症状の可能性もあり、原因は多岐にわたります。
お腹を休めてあげても症状が改善しない場合は、まず便をご持参いただき、便検査をさせていただくことをおすすめします。



一過性の下痢の場合は、内科的な対症治療により改善します。また便検査で寄生虫の感染が確認されれば駆虫薬による治療を行います。
通常の対症治療で改善が乏しい場合は、食事が合っていないまたは、自己免疫疾患、腫瘍などの可能性も考慮に入れる必要があります。

動物病院に来院される下痢の症例では感染症の除外は必須となります。
そこで、、
便PCR検査.png
「犬下痢パネル:RealPCRTM検査(IDEXX)」
※リアルタイムPCR法とはコンピューターにより自動化された閉鎖系の装置により、PCR増幅産物をリアルタイムでモニタリングし、解析する技術。

比較的若齢の子犬や、ブリーダー、ペットショップからご家庭に来たばかりの症例が、間歇的な下痢を繰り返す場合には本検査の実施を推奨しております。

当院では腹部超音波検査、X線検査、全身状態把握のための血液検査、内視鏡検査などの精査を症状や治療反応に応じて進めていきます。

2020/12/30